「決まった先生が1対1で診てくれてじわじわ良くなります」
今回は、福山市草戸町にお住まいで、首や肩の痛み、月経不順、腰のたるみでお悩みの患者さんの事例をご紹介します。
この患者さんの悩みは、15年前の中学1年生のときに始まりました。当初は、偏頭痛、肩こり、生理不順などの症状が現れていました。それ以来、患者さんは不調を感じるたびに、ストレッチや指圧、アクティベーターを使った物理療法に通い緩和を図っていました。
ある朝、目が覚めたとき、患者さんは自分の首がおかしいことに気づきました。首が痛くて、首が回らない、横に寝返りが打てないというのです。寝違えたことによる一時的なものだと思い、改善を待ちました。しかし、1日経っても、1週間経っても大きな変化がないため、以前から気になっていた当院を受診されることになりました。
この患者さんが当院に来院された後、症状が緩和された経過をご紹介します。
診療時間は 月、水、木、土、日 9時〜12時、15時~19時 休診:火、金、祝 完全予約制 |
ご来院されている患者さんの経過を紹介します。
・お悩み:首肩の痛みと生理不順、ヒップのたるみ
・年齢性別:28歳 女性
症状は、来院1週間前の朝に起床した時から寝違えたような首の痛みにより運転する時に左右確認や後方確認が出来なくなった。仕事中も不自然な動きをしてしまうとのことでした。
首や肩の症状を深堀りして聞いていくと15年前の中学1年生の頃から肩コリと片頭痛を持っていることがわかりました。
それからストレッチ系、指圧系、カイロ・アクチベーター系の整体などに調子が悪くなる度に通っていたそうです。
(アクチベーターとは、カイロプラクティックの器具を使う施術でカチンと衝撃を加えて症状を変える目的の物です)
自分ではお風呂でのストレッチ、首に違和感を感じると首を鳴してやり過ごしていたそうです。
他にもかっさを使ったセルフマッサージや、ヨガ、ヒップを鍛える筋トレをしていたそうですが、どれも効果は一時的だったそうです。
今回の来院のきっかけとなった症状は、一見するとただの寝違えのように見えます。
私の経験上、半日以上続く寝違えの症状は首だけの問題ではなく骨盤を中心とした骨格に問題を起こしていると考えています。
そのため、首に対してのみ対処をしても症状はあまり変わらず、場合によっては悪化することもあります。
全身を状態を良くする和整体・整骨院にこのタイミングで来られたことは、この方にとってとても良かったと言えます。
お話を聞き、身体の状態を確認したところ、中1の頃から足腰に問題を持っていて、その影響から姿勢が悪くなり肩コリや偏頭痛を持っていることが分かりました。
この方は中1の頃にソフトテニスをしっかりとやっていたそうです。
基本的にスポーツは遊びの中から生まれたもので身体にとって不自然な動きも含まれます。
そのため繰り返される手首からの衝撃と、スイング系の身体の使い方により骨格に問題を起こしていたと推測されます。
もう1つ原因をハッキリさせたいのが中1からの生理不順です。
お話を聞いていくと、この方の場合は元々の足腰の弱さに加え自転車通学が引き金になっていると分かりました。
自転車自体は日本人の骨格にはあまり合いません。
自転車に乗るプロである競輪選手の腰痛の割合が非常に高いことからも、自転車は身体に良いわけではありません。
絶対に駄目とは言いませんが、影響は個人差が大きいです。
例えば、50M先のスーパーへ行くのにも乗り物を使うとなると、それ以外の運動はしていない可能性が高いため注意が必要です。
自転車はマイナス要素を含んだ運動なので、いつか身体が不安定になり何かの症状を出してしまいます。
また女性の場合、3大危険期間という身体を痛めやすく、後々に症状を残しやすい時期があります。
・初潮期
・妊娠出産期
・閉経期
これらの時期はホルモンの影響により身体に大きな変化を起こします。
この気を配らないといけない時期に自転車の衝撃を受け続けると、異常な生理痛や婦人科系の問題を引き起こしやすいのです。
高校の頃には自転車通学からバス通学に変わります。
バスは比較的に身体が受ける振動の大きい乗り物です。
振動は関節を引き締める働きを妨げます。
例えば、振動によりネジ穴にハマっているネジに緩みが生じるように関節も自然な位置から緩み、ずれてしまうのです。
このように比較的に元気であるはずの10代に身体を回復するよりも悪化させる環境に身を置いていた為、身体の状態が良くならないまま社会人となります。
社会人になると仕事を始めるのですが、身体にとっての自然な状態は少なく、また身体を動かす機会も少なくなります。
そうすると、じわじわと身体は弱り今回のように特に原因はないが首を動かせなくなるという状態になってしまいます。
そうすると少し寝相が悪い程度でも背骨に問題を起こし首を動かせなくなります。
ギックリ腰と似たような発症の仕方でギックリ首と言っても差し支えないと思います。
このように過去から順を追って現在の症状の説明を行い、首を支えやすいように足腰の調整を行いました。そして足腰を強くするためのトレーニングを宿題として出します。また炎症を抑えるための冷却も取り組んでいただきました。
加えて普段の姿勢にも悪い癖を作っていたので、この方にとって自然な状態の姿勢を取れるような指導も行いました。
随分と筋肉も衰えていたようで簡単な運動を続けるだけでも足腰が筋肉痛になったそうです。
その反面、自分の身体の状態が想像以上に衰えているのを理解して頂けるきっかけになりました。
そうして徐々に自然な動きが出来るようになると、症状は変わってきます。
1ヶ月が経過する頃には首の痛みは消えて、常に現れていた首肩のコリも感じなくなったそうです。
また、座り方を正し、栄養指導をすると、お尻のたるみと、黒ずみが消えていきました。
このように自然な身体に近づくと美容的な効果も得られます。
症状は消えていきましたが、まだ完全に自然な身体とは言えない状態なのを理解してもらい、通院を継続していただきました。
なぜなら15年も不調を出していると、関節や軟部組織にも不自然な癖を作っているため、完全な回復にはもう少し時間が掛かるからです。
実は、過去に他の整体で股関節の動きの悪さから出産時に問題を起こすと言われていたことが気になっていたそうです。
こうした理由からも、症状消失後も引き続き全身を整えながら股関節の状態も整えていきました。
そうして時間の経過とともに、何が原因で身体を悪くして、どう対処すれば自分で良くなるかを知り、ご自身でも対応できるようになったため卒業となりました。
もし、あなたが一時しのぎの対策を繰り返し、悪化させ、間違った取り組みをしていると気がつき、自分ではどうしようもないと思った時には1度当院へご相談ください。