今回の患者さんは福山市熊野町からお越しのマッサージを受けた後に左股関節が痛くなり足を引きずるようになりっても手術を避けたいお悩みを持った方の経過です。

半年前に介護の仕事で腰を捻ってしまいマッサージには定期的に通っていました。
腰痛に良いと同僚に勧められた整体へ行った後、腰と股関節が痛くなってしまいます。
自然に痛みは良くなるだろうと思っていたのに一向に良くなる気配はありません。

なぜ良くならないのか、このままでは仕事に迷惑を掛けてしまう。

痛みは徐々に強くり、ズキズキとした痛みにより車に乗るのも大変になります。
最初に車のシートへお尻を乗せて、両手で左足を持ち上げ痛みを我慢しながら運転席に座るようになります。とても、もどかしい。
夜に寝ていても少し動くと激痛で何度も目が覚める為、完全に寝付けない。

そんな時、和整体・整骨院を見つけました。
この先生ならしっかりと相談に乗ってもらえるという直感で選びました。

この方が当院に通って症状改善に至るまでどういった経過を辿ったかお伝えします。

ご来院されている患者さんの経過を紹介します。
・お悩み：左股関節の痛み、腰の痛み
・年齢性別：45歳　女性

症状は、左の股関節のジンジンするような痛み、腰椎周りのズーンとした痛みです。
股関節を曲げる動作で痛みが悪化するため、階段を上る動作、車に乗る動作、歩く動作をやりにくい状態です。

既往として、このようなことがありました。
・20年前に自転車の運転中にトラックと衝突して身体の側方を打撲する交通事故
・半年前に左膝を強く衝く転倒

まず、交通事故により身体の横方向の動きに問題を起こします。
普段からあまり歩かない事で右足を中心に使う癖を作り土台が傾きます。
介護での介助により腰を捻る動作が多い中、土台が傾いていて背骨を損傷しました。
そのため腰の症状を表すだけでなく、背骨は硬くなり首の動きも硬く制限されています。

その状態で、転倒により膝からの衝撃により腰の平行機能が壊れてしまいます。

身体には天秤のような仕組みをいくつか持っています。
腰の天秤が傾いて戻らない状態になり、移動する度に股関節に強く衝撃を加える状態になりました。

また、普段からの歩行不足により足首にアンダープロネーションという、踵が内側を向く状態でした。
この状態では踵から接地する歩き方になり衝撃を逃せません。

こうして、骨格は歪み、筋肉の前後左右上下の拮抗関係は破綻して過度な張りから神経にも影響を起こしてしまいます。
この筋緊張は骨格の歪みを防御しているもので、緩めてしまうとより悪化してしまいます。
そのため整体やマッサージで緩められた結果、症状は進行してしまいました。

この方への施術では、身体の天秤機能を元に戻す取り組みを行います。
癖のついた足腰の状態を滑らかにして、左右平行で均等に動かすトレーニングを行います。

１週間後には、股関節の状態に変化が現れます。
左足付け根の痛みが減り、足が上がるようになり始めます。
歩く時に足を出しやすくなり、５分も歩けなかったのが約２０分歩けるようなりました。
無意識にやっていた、仕事後に腰に手がいく頻度も減りだします。

３週間後には、腰や左股関節に痛みを感じ難くなり始めます。
痛みの場所は変化して、左膝と足首に痛みを感じるようになります。
まだ階段の上りでは左の股関節に痛みを感じます。

施術の段階を引き上げ、足腰に捻れを矯正する力を取り除く取り組みを始めていきます。

６か月後には、階段の上りで股関節の痛みを感じなくなります。
ただ、疲れを感じやすい状態です。

９か月後には、階段の上り下りを問題なく行えるようになります。
この頃になると左膝の痛みは消えて、長時間の歩行や仕事で疲れすぎると違和感を感じる程度です。

１年半後には、足腰に問題はなくメンテナンスと骨盤ダイエットを行う為に来てくれています。